蓮の実

蓮の実

■蓮の実の実る様子から名前が付きました

スイレン科の多年草である、ハスの花托(茎の厚くなった、そこから花が育つ部分)から取れる種子のことです。世界の熱帯・温帯地域に広く自生しており、沼や池、水田で栽培されています。

水中植物で地中の地下茎から茎を伸ばして水面に葉を出します。地下茎は成長して皆さんお馴染みのレンコンに、7~8月には白またはピンクの花が早朝に咲き誇ります。

秋になると花托が大きくなり蜂の巣状になります。表面に開いた無数の穴の中に緑色のどんぐりのような形をした実が入っています。この蜂の巣状の花托の様子から「蜂巣(はちす)」と呼ばれ、それが訛ってハスと呼ばれるようになったそうです。

■蓮の実の旬

花の終わった9月~11月が旬で、若い緑色の花托をスポンジのようにビリビリと破って柔らかな皮の中に入っています。

■蓮の実の成分

でんぷんが多く含まれ生食されています。ビタミンB1・カリウム・カルシウムなどのミネラルと、食物繊維が豊富に含まれている食材です。

■蓮の実の健康効果

婦人病、むくみ、高血圧の予防・改善に効果があり、疲労回復と胃腸の機能を高める効果があります。また、蓮肉(れんにく)という生薬として、鎮静・滋養強壮に利用されています。

■古くから親しまれた蓮の実

千年以上も発芽力が無くならない程の生命力がある蓮の実は、その多くの実を付ける姿から古来より生命や多産のシンボルとして親しまれてきました。

古代インドでは「神が蓮から誕生した」という神話から吉祥の象徴として、古代中国では最高権力者である皇帝の貢ぎ物として、仏教では極楽浄土には蓮の池と多くの地域で愛されています。

日本でも約2000年前の弥生時代の地層から出土しており、古くから身近にあったものだということが分かります。

■蓮の実の食べ方

蓮の実は甘みと苦味があり、生のトウモロコシに食感が似ています。生食はもちろん、甘納豆や汁粉などにして食べられてます。中国や台湾、香港、マカオでは餡にして、げっぺいや最中、蓮蓉包などのお菓子にかこうされることもおおいです。餡にした時に苦味のある芯の部分は取り除かれるのですが、その芯を集めて蓮芯茶として楽しむことも。日本では精進料理に欠かせない食材で、松の実やクコの実同様健康食品としても重宝されています。