ピスタチオナッツ

ピスタチオ

■乾燥と塩に負けない木、ピスタチオ

原産地は地中海沿岸で、この辺りは海が近いので海の塩分で農作物や植物にはあまり好ましい環境ではありません。しかしピスタチオは一定の塩害がある場所でも生育し、乾燥した土にも負けない強い植物です。

十分な日照りと排水があれば、高さ10メートルほどに成長します。長径3センチほどの楕円形の実で、成熟すると一辺だけが裂けた独特の形状となって落ちてきます。この変わった形状から現代中国語では「開心果」と表記されます。

主な生産地はイラン、アメリカ、トルコ、シリアなどで、現在の生産量はイランが世界一位です。

■ピスタチオの成分

カリウムや鉄、銅などのミネラルやビタミンB1、ビタミンKといった栄養成分が豊富に含まれています。

またコレステロールを下げる働きのあるオレイン酸やリノール酸も含まれており、胃腸の働きを活発にする効果があります。

■アルコールとピスタチオの意外な関係

お酒のおつまみに人気のピスタチオですが、これは単に食べやすいというだけではありません。ピスタチオに含まれるカリウムは、一定の濃度を保つために尿や汗などで体外に排出されます。アルコールには利尿作用があるので、大酒飲みの人ほどこのカリウムが不足しがちになってしまいます。

アルコールを飲むときに一緒にピスタチオを摂取することで、不足してしまうカリウムを補うことが出来るのです。

■ピスタチオの利用法

他のナッツ類とは違った独特の風味から、ピスタチオは「ナッツの女王」と呼ばれています。熟した種子を殻ごと焙煎し、塩味をつけたものを食用とします。

ピスタチオグリーンと呼ばれる緑色を生かして、ペーストにしてお菓子の材料に用いられたり、ケーキやクッキーの飾りつけに使われたりします。欧米ではアイスクリームに混ぜられることも。料理ではパスタやスープに入れて楽しまれています。

また、阿月渾子(あげつこんし)と呼ばれる生薬として利用され、腎炎、肝炎、胃炎などに効果があるそうです。